2014年7月9日水曜日

リーダーが身につけたい25のこと



「リーダーシップとは、1人では実現できない何かを実現したいと思い、他者に働きかけ、協力を仰ぎ、その実現を目指す力

主体性、という言葉はシンプルだが、これをもつためにはビジョンが必要で、実現したいという情熱と、やり遂げたいという粘り強さがあって、初めて成り立つものだと改めて感じる。そして周りを巻き込む以上、その結果には責任を負う。そこまでしても実現したいものは何か?それが自分の内側から溢れ出てくるものを見つけることが重要なのだろう。


以下は気になった点のメモ
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 1.リーダーはビジョンを描く
 2.リーダーは決断する
 3.リーダーはエネルギーが高い
 4.リーダーはやり遂げる
 5.リーダーはスピード感が速い
 6.リーダーは何かをやめることができる
 7.リーダーは聞く
 8.リーダーは人前でうまく話せる
 9.リーダーは誘う
10.リーダーは逃げない
11.リーダーは自分を客観視できる

12.リーダーは約束を守らせる
13.リーダーは部下のリーダーシップに火をともす
14.リーダーは組織の全員をリーダーと見る
15.リーダーはリーダーを育てる

16.リーダーは組織の緊張感をコントロールする
17.リーダーは楽観的である
18.リーダーは慢心しない
19.リーダーは自分に前向きの質問をする
20.リーダーは多様性を尊重する
21.リーダーはリーダーシップを学んでいる
22.リーダーはストレスをコントロールする
23.リーダーは反応を自分で選択する
24.リーダーは退路を断つ
25.リーダーは情熱を自分で生み出す

・リーダーの4つのE
 Energy:自らが活力に満ち溢れていること
 Energize:目標に向かう周りの人々を元気づけること
 Edge:タフな問題に対しても決断ができること
 Execute:言ったことをとことんまで実行していくこと

・話を聞く社長が成功する理由
 1)話を聞く社長は、いち早く軌道修正をかけることができる
 2)話を聞く社長は、社内に眠っているアイデアを顕在化することができる
 3)話を聞く社長は、社員のエネルギーを高めることができる

・逃げない力
 1)必要があれば、どんなときでも、言いにくいことを言いにくい人に言うことができる
 2)目標達成のためには、最後の最後まで、どんな犠牲を払ってでも、やれることをすべてやる
 3)目標を達成できなかったときは、どんなことがあっても絶対に他人のせいにしたり言い訳したりしない
 4)自分のチームが責められたときは常に矢面に立つ
 5)自分に対する耳の痛いフィードバックも、正面から受け止めることができる
 6)最高の結果を出すために、自分のコミュニケーションの取り方を、状況に応じて変えることができる
 7)部下にいったん大事な仕事を任せたら、最後は責任を取るという覚悟で口出しを一切せずに見守ることができる
 8)プレゼンテーションをするとき、聴衆をしっかりと目を合わせて話すことができる
 9)自分の誤りを一切の言い訳をせずに認め、謝ることができる

・一番会いたくない人に、一番会いたくないときに、会いに行け

・リーダーを育てるには、あえて無理難題を与え、理不尽さに慣れさせること

・慢心を防ぐための3つの習慣
 1)肩書が通用しない場に身を置いて活動する
 2)多くの本を読む
 3)新しいチャレンジをする

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2014年7月8日火曜日

取締役になれる人 部課長で終わる人2



「人間性」
それが取締役になるポイント。主体性があり責任感が強く、与えられた環境で最善を尽くし、粘り強く絶対にやりきる。志は高く、信念を貫き、自然体で力みはない。飾らず、謙虚で、自分で考え、周りの意見に耳を傾け、自分で決断する。自分の個性を生かし、部下を育て、感性と知性、史観を大切にする。不遇をバネとし出向・左遷を跳ね返す。

取締役になる「ため」でなく、社会にどう役立つかという視点で、目の前の仕事に全力を尽くし、成功を助けてくれた関係者に感謝してきた結果、取締役という舞台に立つことができたということなのだろう。



以下は、気になった点のメモ。
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・サラリーマンが取締役に魅力を感じるとすれば、それは大きな仕事ができる力を得るからである。大きな仕事をすればするほど、人間としての「自分の生きている価値」をより大きく、より深く確認できる。これは金や名誉やいろんな特典などでは変えることのできない魅力である。

・組織というのは高層ビルと同じ。上に行くほど見える範囲が広がって、最上階では富士山まで見える。視野が広がれば、そのぶん、大きな仕事もしたくなる。

・仕事は楽しいものではないが、楽しくすることはできる。楽しくするためには、何事にも興味を持って見識を広げる努力が必要です。与えられた仕事を徹底的に研究し、積極的にチャレンジすることで、楽しくすることができます。また、自分で得意・不得意を決めつけず、可能性を狭めないことです。

・自分からこういう仕事をやりたいといってくる人は、取締役になれる資格がある人だ。それをやりとおせる人は、もっとも取締役になれる可能性がある。逆に一番駄目なのは、新しい仕事に反対ばかりしてチャレンジしない人である。そして、その仕事が失敗したら、それみたことかと批判するのは駄目男の典型である。

・経営者の先見性というのものは、単に未来を予測するということだけでなく、むしろ未来を創造していく点にある。

・前例がないからやる。

・伊藤忠商事のVSOP
 V=バイタリティ(20代)
 S=スペシャリティ(30代)
 O=オリジナリティ(40代)
 P=パーソナリティ(50代)

・人間は納得しなければ動かない。納得させるには哲学が必要だ。上に立つ者は、誰が聞いても「なるほどそうだ」と納得する哲学を持っていなければ、何万人という社員を引っ張っていくことはできない。

・リーダーの資質
 1.目標思考力
 2.方法発見力
 3.組織能力
 4.伝達能力
 5.動機づけ能力
 6.育成能力
 7.自己革新能力

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2013年8月25日日曜日

採用基準


元マッキンゼーの採用マネージャが記した本というマーケティングにしっかり摑まり手に取った本。

実際にはリーダーシップとは何か?がテーマ。マッキンゼーでは、ケース面接も、地頭の良さも、分析力も、優等生も、優秀な日本人も、求めているわけではなく、将来の幹部候補生としてリーダーシップを重視しているという。そのリーダーシップは、一部の人間だけでなくメンバ全員が持っているべき。なぜならばリーダーの定義が「チームの使命を達成するために、必要なことをやる人」だから、と。ただし、このリーダーシップが求められ、機能するのは、成果主義を原則とする環境。組織の和を重んじる環境では、これらは疎まれる要素だとも。

そのリーダーシップは天賦の才ではなく訓練で身に付くものであり、そのためには、

  • バリューを出し(常に何らかの付加価値を生み)、
  • ポジションを取り(自分の意見を持ち)、
  • 自分の仕事のリーダーは自分(与えられたミッション遂行のためには上司部下同僚含め関係者をどう使って成果を最大化するのかを考える)、
  • ホワイトボードの前に立つ(議論を主導する)、
をしていくことで、できるようになるという。

また、日本に足りないのはグローバル人材、ということにも疑問を呈していて、実際に足りないのは国内外問わずリーダーシップだろうというのは納得。現地でやるべき業務を日本人がわざわざやるのではなく、それらの人材をまとめ上げ目標を達成することが必要なのだと。

著者のリーダーシップは、確かに今の職場にも満ち足りれば素晴らしい成果が上げられると思う。まずは自分からチャレンジしてみよう。