2010年11月10日水曜日

「組織は戦略に従う」とは

(メモ)

アルフレッド・チャンドラーの理論:「組織は戦略に従う」
(『Strategy and Structure(経営戦略と組織)』)

administrators(管理者)
 =足下の問題を解決すること。
  管理の枢要は効率を上げることであり、突発事態や異常への対応が鍵になる。

strategy(戦略)
 =会社の将来の健全性を確保するためのものであり、
  それを保証するために現状の枠組みを変えること。
  現状の枠組みを変えるためには、経営資源の再配分が必要。

 戦略の本質=企業が成長を達成するための手段として何を選ぶかという選択の問題
  「枠組みを変える」成長の手段
   1.地理的拡大:製品をより広い市場へ供給していく
   2.垂直統合:現在の事業の川上、もしくは川下まで取り込んでいく
   3.多角化:手掛けてきた事業に加え、新たな事業を興していく

structure(組織)
 =3つの成長手段のそれぞれに、適した組織がある

 地理的拡大⇒北米本部や欧州本部といった地域本部制の組織
 垂直統合  ⇒社長の下に営業部や製造部などの機能組織がぶら下がった組織
 多角化    ⇒オーディオ事業部や金融事業部といった事業部制