2009年11月21日土曜日

即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ



アメリカ海軍一番下のダメ軍艦と言われていた誘導ミサイル駆逐艦ベンフォルドの艦長を務めた筆者が、どのようにして改革し、全米一に立て直したのか。その事例紹介を通じて、人心掌握術と問題発見の視点を解説している本。

部下をリソースではなく、個々の人間として接し、相手を理解し、やる気を引き出し、意見を尊重し、信頼し、仕事を任せていく。部下を守るため自分の保身を捨て、上司に提案し成果を勝ち取る。自ら考え実践していく人材へ成長させるために機会を創っていく。それらの具体例が載っている。

訳者の解説にもあったが、職場を「オープン」で「フェア」にし、全員が参画し納得した上で行動に移す環境にするのがポイントで、指示待ちではなく、ひとりひとりが 自分で考えて仕事をしていく力を身につけるため、分析力、判断力、常識力をどう養っていくか。そして仕事で全力をだしきるためには、そのための準備が必要で、体力だけでなく、やる気・気力・意欲をリフレッシュさせ、能力をどうやって高めていくか。それは休息ではなく、遊びが重要である、というのは参考になった。